ガイド日誌  北海道美瑛町「ガイドの山小屋」

北海道美瑛町美馬牛から、美瑛の四季、自転車、旅、北国の生活、冬は山岳ガイドの現場のお話をお伝えします。 公式Webは、www.yamagoya.jp

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雪崩が降ってきた!

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尾根に出たら爆風だった。
風は写真に映らないのが歯がゆいけれど、
例えば15m後ろにいる人はこんなかんじに見えるのだ。

幽霊じゃないよ。

たまらず標高を下げた。

RIMG0104 (4)z

山は思いのほか、上質のパウダーだったが、
「西の谷」と呼ばれる沢を渡るとき、先頭のボクが立っている斜面が音もなく滑った。
ボクは直撃を受けたが、ごく小さい雪崩なので特に何の支障もなかった。
10mほど後ろから続いてきたお客さんも気付かなかったという。

雪崩。

まあ、よくあることではある。
昨年も別の場所で雪崩を誘発して半身を埋没させた。
いつかは大きい雪崩に巻き込まれるかもしれない。

いや、その日はきっと来るだろう。

ヒヤリ、ハッと、そして、その次にあるもの。

どんなに慣れても、越えられないものがある。
残念ながら雪崩講習会では解決することはできない。
ただ、だからといって何もしないのではなく、
何でもいいから出来ることは片っ端からやってみることが大事だと思う。

特に、救出と搬出とケアの訓練は、徹底的にやるべきだ。

しかし残念ながら北海道にはプロアマ問わず、そういう講習ができる人がほとんどいない。
いろんな団体が開く雪崩講習会ばかりが目立つ。いい金額が表示されている。
ちゃっかりガイドツアーへの勧誘の場として兼ねられていたりと、ついに商業化した感すらある。
だいたいどこでも同じことをやる。搬出とケアまでは講習が至らないのが現実だ。

じゃあガイドの山小屋でやれば?と思うかもしれないが、
コチラがいまだに試行錯誤なのだからお金をもらって参加者を募り講習会を開くわけにはいかないのだ。

レスキューに正解はない。
あるとしたら、仲間を無事に救いだしたとき。
九死に一生を得た仲間が、ふだんの生活のなかに戻っていったとき。
手段が何であれ、それが「正解」なのだと思う。

だから、訓練を行おうと思う人たちは、自分たちで工夫して試行錯誤しながらやるしかない。
でも、
いつか必ずやってくる悪夢の「その日」に備えて、やれるだけのことはやろう。

山には天使と魔物が同居している。

なんでも知った気になってんじゃねーぞ。
調子こいてんじゃねえよ。

魔物がささやいた。
ボクはきょう、山から警告をうけたのであった。

それにしても、いい雪だったなー。

もっともっと滑りたいから、
もっともっと知りたい。

ボクはそう思うのである。


我が師であった山田さんが雪山に散って、もうすぐ17年になる。
今夜も雪が降っている。



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  1. 2014/02/02(日) 21:30:20|
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